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【観劇】音楽劇 あらしのよるに

涙腺決壊率90%いきました。
久々に心動かされ、そして洗われました。

チームスマイル・いわきPIT主催、「音楽劇 あらしのよるに」観劇。
既に相当知られたお話ですが一言で言うと、あらしのよるに、暗闇の中で出会ったヤギとオオカミが育む、異種間の友情を描いた作品・・・・・・のミュージカル版です。

※アニメ映画版のみ既に見ている状態での観劇。

■もはやラブストーリー
ヤギのメイとオオカミのガブは映画では男同士で、映画版は彼らの友情を描いた物語でした。
ガブはヤンチャな劣等生オオカミ。メイは、ザ・草食系のなよっとしたふんわりヤギ。
このメイのキャラクター設定・声の演技が、平和的すぎるお子様向けの童話的世界というか、悪い言い方をすれば軽くホモっぽいくらいの気持ち悪さでした。

が、今回の音楽劇は、性別の設定こそ明確にされていないものの、ミュージカルということで「人間」が演じることで性別付けがされています。
これはミュージカルという性質上、ソプラノとテノールのツートップということで男女になっただけかもしれませんが、この配役が効果絶大。
ヤギとオオカミの異種間の友情・食うか食われるかの関係が、途中からラブストーリーにも見えてくるのです。
仲間からは互いに「アイツとは会うな」と警告されながらも友人に会いに行く姿は、もはや動物版ロミオとジュリエットと言っても過言ではありません。
劇中には特に愛を語るセリフも行動もありませんが、そう見えてくるのです。
それは、ガブ役のテノール・山際隼人さんの無骨&不器用っぽいキャラクターと、メイ役のソプラノ・又吉佑美さんの朗らかさと愛くるしさ、によるものでしょう。


■キャスティングの妙
メイとガブのはまり具合と(狙ったかどうか知りませんが)ラブストーリー効果は前述しましたが、脇を固めるちょい役もハマっています。
メイの仲間のヤギたち・・・・・・牧歌的ないい人ばかり揃えたなぁ。全員演者は女性。
ガブの仲間のオオカミたち・・・・・・随分と凶悪な面構えの陰鬱な人ばかり揃えたなぁ。全員男性。
この演者の女性オンリー・男性オンリーの分け方もよかったですね。
これもメイ・ガブの関係にラブストーリー要素を想起させる一因となっています。


■ミュージカルですから
もちろんミュージカルですから、ここぞとばかりにシーンを盛り上げるのは歌。
映画などだと「説明台詞」と揶揄されてしまうものも、歌に乗せるとあら不思議、すっと心に入ってきます。
しかも自分で自分の心象を歌うものだから、よりストレートに気持ちが伝わってくるんですね。
主役お2人の歌もさることながら、その背後を支える合唱団の歌も重厚感溢れています。
随所に挿入されるアカペラおっさんカルテットもコミカルでとてもよいスパイスに。


演出やメインキャストはいわき市民・出身者で構成された音楽劇「あらしのよるに」。
これは子供から大人までオススメします。
明日8/16、14時から千秋楽です。是非お見逃しなく!

■8/16(日) 14時~
場所:いわきPIT いわき駅前からヨーカドーを越えて陸橋くぐってすぐ
料金:大人2,000円 高校生以下1,000円

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【レビュー】ヒミズ

ヒミズ
監督:園 子温
原作:古谷 実
http://eiga.com/movie/56356/

原作は未読ですが、なんでもクランクイン直前に3.11震災が起こり、
急遽震災を絡めたんだとか。

痛い。心が痛い。

園監督は愛知出身の方です。
被災地・被災地外で言えば、『外』の人です。
震災を舞台に急遽入れ込んだ、ということは、
被災者へのメッセージがそこにあります。

この作品は、善意を与える側・受ける側、応援する側・される側の対立が、
非常に極端な形で描かれています。
家庭環境も最悪で、いわば人生のどん底にある15歳の主人公の少年、
そして彼を励ます心温かな周囲の人間達。
「がんばれ」「夢を持て」「応援してる」等々。
しかし主人公はそれをやすやすと受け容れられない。
「助けて欲しいなんて言ってねーよ! いらねーよほっとけよ!」と一蹴。
それに対し、『応援する側』筆頭の、主人公のクラスメイトの女子、
「頑張ることはもはや義務だ! 頑張れ!」。
このセリフを言わせたのはすごい。ド直球。

人の善意に素直にありがとうと言える人はそこそこの余裕がある人。
本当にどん底状態の人には、それを受け容れられず、
疎ましく反発さえしてしまう場合も。
が、劇中のクラスメイト女子は
それに更に全身で全力で「頑張れ!」と押して押して押しまくる。
彼女自身も家庭に問題があり、主人公に狂信的な恋心を抱いているわけですが、
文字通り体当たり。文字通り必死の覚悟。
「頑張れ」と言うにも相当の覚悟が必要ですね。


……と、被災地モノの自主映画『R』を被災地内の人間として製作した身として、
非常に心が苦しくなったわけです。
果たして私にその覚悟は本当にあったのだろうかと。
いやあったつもりなんですけど、
それって『頑張れの投げっ放し』になっていなかっただろうか。
応援してます、頑張ってます、と言って、
それで自己満足して悦に入っていなかっただろうか。

原作は未読ということで完全に「被災地モノ」の映画として見てしまいましたが、
最終的に監督のメッセージ、受け取りました。熱いです。
心かき乱されすぎてちょっとまとまりがなくてすみません。

【レビュー】ゴッドファーザー1

『不朽の名作』第2弾。
今更観ました、ゴッドファーザー。

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・独善的
・家族や組織守ると言ったって、やってることは一般的に見て結局悪
・ラストが、マフィアボスが代替わりして「まるで成長していない」

あれ。
なんかかぶる。
そうです、何の偶然か前回レビューの『風と共に去りぬ』と非常にかぶるんですよ。
……でもなんでしょうねぇ。
ものっすごい心揺さぶられるものがありました、こっちには。

「大切なものを守る為には悪いことだって汚いことだってなんだってしてやる!」
ってのが『風と』と『ゴッド』にまさに共通するところですが、
風と~の薄っぺらい昼ドラのノリとは全く別物な気がするのです。
風と~が恋愛メインなのに対し、
ゴッドは人の生死も含め、より『戦っている感』があるから、でしょうか。
マフィアの世界のステレオタイプを構築した作品、と言われるほどのリアリティーでしょうか
(いや、本当のマフィアの世界は知りませんが、
『イメージの中でのリアリティー』とでも言いますか)。

で、物語全編としては「まるで成長していない」なんですが、
アル・パチーノ扮するマイケル(マフィアボスのお坊ちゃん→後の2代目マフィアボス)に焦点を当てると、
彼なりの苦悩・葛藤と成長(善的なものではありませんが)が見えます。
マフィアボスの息子でありながらその『お家』を敬遠気味で、ふつーの幸せな家庭を育むかと思いきや、
やはり『家』の宿命からは逃れられず、それを受け入れ2代目やってやる、と。


総括。
家族愛だったり友人愛であったり金銭欲であったりナワバリ意識であったり、
といったものを守る為に、マフィアという世界で繰り返される悲劇と不条理を、外側から眺める作品。
といったところでしょうか。

特に家族・組織を守る為、という描き方をしている気がしますが、
なら「マフィアやめればいいじゃん。一家解散してカタギの仕事しろよ」
と思ってしまいそうなところですが、そのへんの不条理が悲劇。
「権力を持った人間には責任がある」という作中のセリフが印象に残っています。
逃れられない宿命ってあるのよね……。



あ、ちなみに私、映画を観るときは、
役者の上手い下手とか美術とか音楽とかにあまり見てません。
ほとんど脚本と演出のみにしか焦点当ててません。
という見方のレビューです。
……だったんですが、今回のアル・パチーノ、マーロン・ブランドは流石に凄い。

【レビュー】風と共に去りぬ

たまには久々のレビューでもしてみようかなと。

風と共に去りぬ。
『不朽の名作』と言われるこの作品を今更ながら見ました。

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感想。
「え……ヤダ何この昼ドラ」


……(’ー’;

物語を3行でまとめてみます。
あ、携帯からだと多分3行じゃないです。

『1860年くらいのアメリカ南北戦争の前後の時代に、スカーレットというビッチ女が
世間に翻弄されながらも強くたくましく更に超絶ビッチ女となって生きていく。
「紳士淑女」全盛期によくやった。ついでに、故郷っていいよね』

といったところでしょうか。


このスカーレットというキャラクターの受け入れ方で180度見方が変わるんでしょうねコレ。
私はとてもとても無理。

スカーレットとは、上流階級の娘で、村?では男にモテモテ。
その全員に色目を使い気を引き、妹の恋人でさえ平気で奪う。
周囲からは「はしたない」とウザがられる自由奔放女。
……というような「(大分譲歩して)小悪魔」キャラ。

何よりこのスカーレットが物語中で「ちょっとしか」成長していない点もよくない
(多少タフになり、悪女っぷりに磨きがかかった)。

元々悪女なスカーレットが、戦争の悲惨な状況を経て
「神様! 私、人を騙しても殺してもこの試練を乗り越えてみせる! 生き抜いてやる!」
と悪女になる宣言をしたところで、え、お前元々じゃん何言っちゃってるの状態。
世間に不幸にされたからって、今度は同じように自分も他人を蹴落として
(あこぎな商売、金の為の愛のない結婚)でも幸せになってやる!
ってのはどうにも納得がいかんですよ。

「綺麗事じゃねーんだよ!そういう清濁あってこその人間なんだよ!」
とおっしゃる方がいたら、それこそが綺麗事です。
スカーレットみたいな奴が自分の周りにいたら、と想像してみて下さい。

スカーレットキャラの唯一の救いが、
戦争集結間際のカオス期に、メラニー(スカーレットがご執心な男の妻)の出産をやり遂げ、
メラニーと赤子を連れて決死の覚悟で故郷ヘ戻るシーンですが、
よくよく考えてみるとこれもさほど美談でもない。
『不良がたまにいいことすると過剰評価されてしまう現象』(笑)と私は勝手に言っているのですが、
別にこれは普通の行為でしょうねぇ。
実際問題そんな状況に置かれたらどうだかわかりませんが、
映画的なドラマチックさはさほどない。


そして物語ラスト。
スカーレットがやっとこさ旦那に棄てられて一人になっちゃって。
「あぁ、彼の愛を取り戻すにはどうすれば、私はこれからどうすればいいの。
……明日考えよう。とりあえず実家に戻るか」
……(笑)
スラムダンクの安西先生のAAが真っ先に頭に浮かびました↓。


       iイ彡 _=三三三f           ヽ
        !イ 彡彡´_ -_=={    二三三ニニニニヽ
       fイ 彡彡ィ 彡イ/    ィ_‐- 、   ̄ ̄ ヽ     し  ま
       f彡イ彡彡ィ/     f _ ̄ ヾユ  fヱ‐ォ     て  る
       f/ミヽ======<|-'いシ lr=〈fラ/ !フ    い  で
       イイレ、´彡f        ヽ 二 _rソ  弋_ { .リ    な  成
       fノ /) 彡!               ィ     ノ ̄l      .い   長
       トヾ__ら 'イf     u    /_ヽ,,テtt,仏  !     :
       |l|ヽ ー  '/          rfイf〃イ川トリ /      .:
       r!lト、{'ー‐    ヽ      ´    ヾミ、  /       :
      / \ゞ    ヽ   ヽ               ヽ /
      ./    \    \   ヽ          /
   /〈     \                 ノ
-‐ ´ ヽ ヽ       \\     \        人


正確には「ほんのちょびっと」は成長していますが、根幹は変わらず。


しかし「不朽の名作」などと評価されるのには、
これが発表された時代(1939年)の世論的なものが大きい気がします。
作中のような紳士淑女が良しとされた時代からの脱却後の、新時代の幕開け期に、
こういう奔放で情熱的な生き方にちょっと憧れてしまう、
もしくは、こんな古い時代もあったけど新しい時代にあった生き方しようぜ!的なノリ。
だって現代人が見たら、スカーレットほどひどくはなくとも、
彼女と同じベクトルの人間て実際に周りにたまにいるので、受け入れがたいし。
今発表されてたら「不朽の名作」なんて評価はつきようがないでしょうね。

観る人間の感情を、正のものであれ負のものであれ掻き立てまくる、
という一点においては、このキャラクター設定は評価します。
すごいです。こんなに死んで欲しいと思わせるキャラ作りはそうそうできるものじゃない。


最後に、スカーレットが本命の男(結婚発表前日)に
言い寄るシーンが一番印象に残りました。
夕日バックのシルエットなんかよりも断然。

「私はあなたを愛しているの! 好き好き!
メラニーみたいなクソ女なんかやめて私と結婚して!
本当は私のこと好きなんでしょ?!」
「(あーこの女面倒くせーなぁ……)あぁ、好きだよ(友達としてね)。
もう行かなきゃ、じゃあね」

この男は悪くない(笑)



……と、上のを読み直してみて、このレビューって、
なんか昔悪い女に騙されて女に恨みを募らせる
虚しい独身男の愚痴っぽいな、と思いました。

近況

いわき市『非』公認のご当地ヒーロー映画『磐城七浜 ワダツミセブン』第4話制作開始。(2017年1月)

プロフィール

KAZAMI/羽賀慎一郎

Author:KAZAMI/羽賀慎一郎
風見映像スタジオ代表。
いわき市非公認ご当地ヒーロー映画『磐城七浜ワダツミセブン』監督・脚本・編集・プロデューサー。

福島いわきを拠点とし、市民参加型映画製作をしています。
人の生理に訴えかけられるような作品づくりが目標です。作品を通して、観て頂いた方々に、正のものであれ負のものであれ、何らかのEMOTIONを喚起できれば幸いです。

■いわき市非公認ヒーロー映画「磐城七浜ワダツミセブン」過去作品動画まとめページは<こちら>
ワダツミセブン公式サイトは<こちら>

■第2回いわきぼうけん映画祭実行委員会製作作品『R』、2013年2月完成。
まとめページは<こちら>

■2011年製作 自主映画『白薔薇が紅に染まるまで』まとめページは<こちら>
動画まとめページは<こちら>

■風見映像スタジオは『いわきぼうけん映画祭』を熱烈に応援しています。
<いわきぼうけん映画祭公式サイト>

■香盤表・ロケスケのテンプレのダウンロードは<こちら>

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