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category :演出

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【演出】ロケハン ~選ばれし道~

「男が国道沿いで、車内で練炭自殺するシーンなんだけど、いいとこない?」
現在プロの演出部として頑張っている、専門学校時代の旧友から連絡。
なんでも現在いわきロケの映画が進行中で、そのロケハンでいわきにいるんだそうで。

さて、お探しは『道』、です。
ロケハンの鬼門、『そのへんにいくらでもありそう』で『ある程度どこでもいいっちゃいい』、
しかし撮影時には当然『ビシっと一箇所決めねばならない』、そういうロケーションです。
こういうのって難しいと思うんですよね。
それっぽい場所がありすぎるから絞れない。

最近参加した別の知人の現場では、『路地裏』というロケーションで、
監督は「ロケハンした」と言っていたもののそれはザックリ見ただけで、
当日現地入りしてから「ビシっと一箇所決める」のに20分くらいかかってました。

別にロケ地に限らず、衣装でも芝居でも、
複数の「どっちでもいい」もとい「どっちもいい」
選択肢の中から一つだけを選ばねばならない場面がたくさんあります。
その選択をするのが監督の仕事の一つです。
前にも書きましたが、監督とは、選択の連続である。

……(キリッ

でそういう選択をするための指針というのが、
監督が提示し他スタッフが共通で認識していなければならない、
貫くべき作品の芯てことです。

多分私はうちの映画製作の現場では他スタッフ・役者から
「自分の思い通りにならないと気が済まない人なんだな~」
的な感想を持たれている気もしますが、ちょっと違います。
「監督の思い通りにならないと気が済まない人」です。
それは自分の現場でも他人の現場でも同じです。

閑話休題。

さてさて、目の前に広がるいくつもの道から、ベストと思われる道を選んでいこーぜ!
人生選択の連続だぜ!
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【演出】3・5・8 テーマ描くにゃ直球勝負

私、自主映画監督といっても製作的・現場進行的なことしかできず、
「演出」になっちゃうと未熟も未熟なことを自覚してはいますが、
ちょいと演出っぽい話を。

映画にはテーマが必要です。
テーマと言っても結構広義になっちゃいますが、
他の言葉に換えるなら「(監督の)狙い」とか「訴えたいモノ」とかでしょうか。
実験映像とかスタイリッシュVJ映像とかならともかく
(それも何かしらの狙いはあると思いますが)、
ことドラマ作品においてテーマなき作品てのは皆無なのではないかと思います。

さて、テーマを描くにあたって必要なのが『演出』です。

なんかわかりやすい例を……「愛」にしましょうか。
デカっ。

演出の「ない」順に記します。
とりあえず思いついた例です。

パっと思いついた、「最底辺」の描き方。

①「愛してます」と文字で書く。(脚本の文章、的な感じでご想像下さい)
そのまんまじゃん! そうです。そのまんまなんです。
演出もクソもないんです。
これが「ラブレター」とかになるとまた別です。それは演出入ってます。

②役者を立たせて「愛してます」とセリフを言わせる。
前の①は媒体を指定しませんでしたが、ここからは「映像」で。
芝居が入ります。役者の表情が入ります。
セリフの言い回しや表情で、その愛をいかようにも描けます。
演出です。

③それらしきシーンを設定して、役者に「愛してます」と言わせる
学校の卒業式だとか、夕暮れ時の人気のない図書室だとか、あるいは公園でもなんでも。
その愛を伝えるのに効果的な舞台設定をします。

しかーし。
ここまではまだ「言葉」という媒体を用いて愛を伝えちゃってます。
悪いことではありませんが、「映像」的にはさらに上に持っていきたいところ。
段階踏んでいくの面倒になったので一気に飛ばします。

④女役、女が惚れてる男A、女の元彼B、ヤクザ役と、キャストを準備します。
女と元彼Bの過去の物語を作ります。
元彼Bはヤク中で、女から別れ話を切り出した。
でAと新たな恋を始めようとしたところ、元彼Bがヤクザを連れてきて、
Aを殺させようとする。
ボコボコにされるA。
「Aを殺させたくなかったら俺とヨリ戻せ」と持ちかけるB。
女は、自分の恋よりAの命を優先させ、Bの元へ歩み寄る。
Bに肩を抱かれ去る女、去り際に振り返りAを見つめる。涙。

まあちゃちい話ではありますが、これで一応は映画の体裁は整います。
そんな感じで演出に演出を重ね、テーマを様々な角度から描くわけです。
演出って、芝居の指導だけじゃなくて、
役者選びから場面設定から小道具選びからもろもろもろもろ全て含んでるんですね。

という具合に、「愛してます」一つでも色々な描き方がある、と。
私の場合セリフに頼りすぎちゃうところがあるので反省したいところですが。
……あ、この例で純愛ハッピーエンドもの期待しました? 残念!


さて、長くなりましたが要するに、
演出してテーマ描けよ、テーマ描くために演出があるんだよ、ってことです。
逆に言えばテーマが描ききれているなら
ごちゃごちゃと面倒なストーリーも何もいらない、ってことでもあります。
さて、そこでいい例を見つけたのでご紹介します。
例のいわきぼうけん映画祭の出品作の一つです。


■3・5・8  (第1回いわきぼうけん映画祭上映作品)
http://www.youtube.com/watch?v=k4yA5hHPZRo

企画・制作 PROJECT358(岡崎和彦・篠崎哲也・三原由起子)
監督:三原由起子


……淀みねぇ! 迷いがない! わかりやすい!
全てが「三五八漬け(ひいては地元・親)への愛」で埋め尽くされている。
突飛な演出にも全て無駄がない。
ストーリーというストーリーがないので映画っぽくはないかもしれませんが、
この演出力恐るべし。
しかも初監督作品ですって、あらヤダすごいじゃないですか……!

いわきすげーよ。盛り上がりますよコレ。
ショートフィルムってのは尺が短い分、その演出力が試されます。
いかに限られた時間でテーマを強く描けるか。
その最高峰がCMなんですが。

ショートフィルム苦手だよムズイよ。
でもがんばるよ、演出力付けるよあたい。

近況

いわき市『非』公認のご当地ヒーロー映画『磐城七浜 ワダツミセブン』第4話制作開始。(2017年1月)

プロフィール

KAZAMI/羽賀慎一郎

Author:KAZAMI/羽賀慎一郎
風見映像スタジオ代表。
いわき市非公認ご当地ヒーロー映画『磐城七浜ワダツミセブン』監督・脚本・編集・プロデューサー。

福島いわきを拠点とし、市民参加型映画製作をしています。
人の生理に訴えかけられるような作品づくりが目標です。作品を通して、観て頂いた方々に、正のものであれ負のものであれ、何らかのEMOTIONを喚起できれば幸いです。

■いわき市非公認ヒーロー映画「磐城七浜ワダツミセブン」過去作品動画まとめページは<こちら>
ワダツミセブン公式サイトは<こちら>

■第2回いわきぼうけん映画祭実行委員会製作作品『R』、2013年2月完成。
まとめページは<こちら>

■2011年製作 自主映画『白薔薇が紅に染まるまで』まとめページは<こちら>
動画まとめページは<こちら>

■風見映像スタジオは『いわきぼうけん映画祭』を熱烈に応援しています。
<いわきぼうけん映画祭公式サイト>

■香盤表・ロケスケのテンプレのダウンロードは<こちら>

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