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【レビュー】風と共に去りぬ

たまには久々のレビューでもしてみようかなと。

風と共に去りぬ。
『不朽の名作』と言われるこの作品を今更ながら見ました。

azetotomoni20080817201901564.jpg



感想。
「え……ヤダ何この昼ドラ」


……(’ー’;

物語を3行でまとめてみます。
あ、携帯からだと多分3行じゃないです。

『1860年くらいのアメリカ南北戦争の前後の時代に、スカーレットというビッチ女が
世間に翻弄されながらも強くたくましく更に超絶ビッチ女となって生きていく。
「紳士淑女」全盛期によくやった。ついでに、故郷っていいよね』

といったところでしょうか。


このスカーレットというキャラクターの受け入れ方で180度見方が変わるんでしょうねコレ。
私はとてもとても無理。

スカーレットとは、上流階級の娘で、村?では男にモテモテ。
その全員に色目を使い気を引き、妹の恋人でさえ平気で奪う。
周囲からは「はしたない」とウザがられる自由奔放女。
……というような「(大分譲歩して)小悪魔」キャラ。

何よりこのスカーレットが物語中で「ちょっとしか」成長していない点もよくない
(多少タフになり、悪女っぷりに磨きがかかった)。

元々悪女なスカーレットが、戦争の悲惨な状況を経て
「神様! 私、人を騙しても殺してもこの試練を乗り越えてみせる! 生き抜いてやる!」
と悪女になる宣言をしたところで、え、お前元々じゃん何言っちゃってるの状態。
世間に不幸にされたからって、今度は同じように自分も他人を蹴落として
(あこぎな商売、金の為の愛のない結婚)でも幸せになってやる!
ってのはどうにも納得がいかんですよ。

「綺麗事じゃねーんだよ!そういう清濁あってこその人間なんだよ!」
とおっしゃる方がいたら、それこそが綺麗事です。
スカーレットみたいな奴が自分の周りにいたら、と想像してみて下さい。

スカーレットキャラの唯一の救いが、
戦争集結間際のカオス期に、メラニー(スカーレットがご執心な男の妻)の出産をやり遂げ、
メラニーと赤子を連れて決死の覚悟で故郷ヘ戻るシーンですが、
よくよく考えてみるとこれもさほど美談でもない。
『不良がたまにいいことすると過剰評価されてしまう現象』(笑)と私は勝手に言っているのですが、
別にこれは普通の行為でしょうねぇ。
実際問題そんな状況に置かれたらどうだかわかりませんが、
映画的なドラマチックさはさほどない。


そして物語ラスト。
スカーレットがやっとこさ旦那に棄てられて一人になっちゃって。
「あぁ、彼の愛を取り戻すにはどうすれば、私はこれからどうすればいいの。
……明日考えよう。とりあえず実家に戻るか」
……(笑)
スラムダンクの安西先生のAAが真っ先に頭に浮かびました↓。


       iイ彡 _=三三三f           ヽ
        !イ 彡彡´_ -_=={    二三三ニニニニヽ
       fイ 彡彡ィ 彡イ/    ィ_‐- 、   ̄ ̄ ヽ     し  ま
       f彡イ彡彡ィ/     f _ ̄ ヾユ  fヱ‐ォ     て  る
       f/ミヽ======<|-'いシ lr=〈fラ/ !フ    い  で
       イイレ、´彡f        ヽ 二 _rソ  弋_ { .リ    な  成
       fノ /) 彡!               ィ     ノ ̄l      .い   長
       トヾ__ら 'イf     u    /_ヽ,,テtt,仏  !     :
       |l|ヽ ー  '/          rfイf〃イ川トリ /      .:
       r!lト、{'ー‐    ヽ      ´    ヾミ、  /       :
      / \ゞ    ヽ   ヽ               ヽ /
      ./    \    \   ヽ          /
   /〈     \                 ノ
-‐ ´ ヽ ヽ       \\     \        人


正確には「ほんのちょびっと」は成長していますが、根幹は変わらず。


しかし「不朽の名作」などと評価されるのには、
これが発表された時代(1939年)の世論的なものが大きい気がします。
作中のような紳士淑女が良しとされた時代からの脱却後の、新時代の幕開け期に、
こういう奔放で情熱的な生き方にちょっと憧れてしまう、
もしくは、こんな古い時代もあったけど新しい時代にあった生き方しようぜ!的なノリ。
だって現代人が見たら、スカーレットほどひどくはなくとも、
彼女と同じベクトルの人間て実際に周りにたまにいるので、受け入れがたいし。
今発表されてたら「不朽の名作」なんて評価はつきようがないでしょうね。

観る人間の感情を、正のものであれ負のものであれ掻き立てまくる、
という一点においては、このキャラクター設定は評価します。
すごいです。こんなに死んで欲しいと思わせるキャラ作りはそうそうできるものじゃない。


最後に、スカーレットが本命の男(結婚発表前日)に
言い寄るシーンが一番印象に残りました。
夕日バックのシルエットなんかよりも断然。

「私はあなたを愛しているの! 好き好き!
メラニーみたいなクソ女なんかやめて私と結婚して!
本当は私のこと好きなんでしょ?!」
「(あーこの女面倒くせーなぁ……)あぁ、好きだよ(友達としてね)。
もう行かなきゃ、じゃあね」

この男は悪くない(笑)



……と、上のを読み直してみて、このレビューって、
なんか昔悪い女に騙されて女に恨みを募らせる
虚しい独身男の愚痴っぽいな、と思いました。
安西先生AAずれちゃった…。


追記)
これが、萌え系全開の非現実ギャグ
(本家の時点で既に大分ギャグですが)アニメになったら
意外とウケるんじゃないかと。


なるほど!なレビュー
goo映画レビュー こういちろうさん
http://movie.goo.ne.jp/review/cinema/PMVWKPD1842/1_17/index.html?flash=1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(一部抜粋)
スカーレットは、「ご破産で願いましては」とばかりに立ち返っては、スカーレットは周囲を巻き込んで、一から出直し、工場主の妻になっていたかと思えば農園主になりなど、やれることは何でもやって、そのたびごとに立ち直ってしまう。

 それはどこか、青年期のモラトリアムにおける「役割実験」の繰り返しのようだ。ある観点からすると、スカーレットには決してアイデンティティの確立に行き着くことはない。

 なぜなら、自分が周囲を巻き込んでしでかしたことへの根本的な反省と、そうした「業(ごう)」を背負っての再出発の中で、以前と似た螺旋をめぐるようでいて、ある種の深みが増していくというプロセスまでは十分観察できないからである。

 そしてこれこそ、多くのアメリカ人が背負い込んでいる、「歴史を反省する能力」が基本的な欠落したまま、「性懲りもなく同じ過ちを繰り返す」傾向のまさに典型的・象徴的な表現なのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なるほど、アメリカで『不朽の名作』となったのは……どおりで!
説得力ありすぎ。

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近況

いわき市『非』公認のご当地ヒーロー映画『磐城七浜 ワダツミセブン』第4話制作開始。(2017年1月)

プロフィール

KAZAMI/羽賀慎一郎

Author:KAZAMI/羽賀慎一郎
風見映像スタジオ代表。
いわき市非公認ご当地ヒーロー映画『磐城七浜ワダツミセブン』監督・脚本・編集・プロデューサー。

福島いわきを拠点とし、市民参加型映画製作をしています。
人の生理に訴えかけられるような作品づくりが目標です。作品を通して、観て頂いた方々に、正のものであれ負のものであれ、何らかのEMOTIONを喚起できれば幸いです。

■いわき市非公認ヒーロー映画「磐城七浜ワダツミセブン」過去作品動画まとめページは<こちら>
ワダツミセブン公式サイトは<こちら>

■第2回いわきぼうけん映画祭実行委員会製作作品『R』、2013年2月完成。
まとめページは<こちら>

■2011年製作 自主映画『白薔薇が紅に染まるまで』まとめページは<こちら>
動画まとめページは<こちら>

■風見映像スタジオは『いわきぼうけん映画祭』を熱烈に応援しています。
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