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【映画祭】『R』第4稿(3/3)

S-21    アリオス内 中劇場舞台袖【アリオス】
   舞台袖で待機するケンタ・ヤス。
   Rの前のプログラムのバンド演奏中。

スタッフ「あ、R次です。スタンバイお願いします」
ケンタ「あ、はい」

   スタッフ慌しく去る。

ケンタ「あかりまだ来ないのか」
ヤス 「やっぱりまだ早かったか……」
ケンタ「俺が呼びに行って―――」
REIKA「アタシが代わりに歌ってやろうか」

   REIKAが割って入る。

ケンタ「おおぅ……いやダメだ。今お前にボーカル任せたら、それはそれで今日のライブはなんとかこなせるかもしれない。でもそれじゃ、ダメなんだ」
ヤス 「今のRのボーカルは、あかりなんだ。あかりじゃなきゃ、アイツが立ち直らなきゃダメなんだよ」
REIKA「ですよねー。ほんと結束固くて嫌になっちゃう。あーあ、またフラれるのか。……しょうがないな、アタシが連れてきてやるよ」
ケンタ「え、お前はまあ多分きっと悪い奴ではないとは思うんだけど大丈夫なの?」
REIKA「私に任せなさい」
ヤス 「早くしないと始まっちまうぜ」
REIKA「そん時はドラムベースセッションなり震災のお涙頂戴系のポエム朗読なり漫才なりでもしてなんとか繋いでなさい」
ケンタ「え、あ、うん……おい!」

REIKA去る。
   顔を見合わせるケンタ・ヤス。


S-20B    アリオス 外 エントランス【アリオス】
   エントランスでしゃがみこんでいるあかり。
   REIKA、隣に立つ。

REIKA「もうすぐ出番だけど。いつまでそうしてるつもりなの」

   あかり、泣き出す。

あかり「やっぱり私には無理だよ……。お姉ちゃんの代わりになんてなれないよ。お姉ちゃんはカリスマ性というかアイドル性というか、そういうのがあって、誰からも好かれるし、社交的だし、明るくて元気だし、それに比べて私は―――」
REIKA「(あかりの胸倉を掴んで)いい加減にしろ!」

   間。REIKA、手を離す。

REIKA「私、Rに入れてもらいたくてひかり先輩に頼み込んでフラれたんだよ。何でか知ってる?」


S-22    回想 道【いわき駅 ペデストリアンデッキ】
ひかりとREIKAが向き合っている。ひかりからやや離れて後ろにあかり。

REIKA「先輩、私をバンドに入れて下さい! 先輩と一緒にやりたいんです!」(ずり上げ)
ひかり「あ~、キーボードだよね。キーボードは既にエースがいるからなぁ。あの子、ああ見えて結構やるでしょ」
REIKA「私、あかりより上手くやります! お願いします!」
ひかり「ていうかねぇ栄子ちゃん、それを私に言うのはちょっと違うかな~って。私ボーカルやってるしこんな性格だからリーダーっぽく見えるかもしれないけどさ、Rは私のバンドじゃないんだよね。曲も詞も全部あかりが書いてるでしょ? あの子そういうのは昔から好きでさ、私にスコアと新品のギター持ってきて言ったのよ、『お姉ちゃん、これ歌って』って。それがRの始まり」
【回想】あかり、作詞ノートを同級生に見つかりからかわれる→あかり、ひかりにギターと楽譜渡す。
REIKA「!!」
ひかり「びっくりだよねそりゃ。あんな大人しい子がこんな激しいエモーションを内に秘めてたなんてさ。でもまだ自分で歌う勇気はないから、私に歌って、ってね。まあ私はただのカラオケ好きの目立ちたがり屋だから、ボーカルやるのなんて苦でもなんでもないんだけどさ。いつかあの子が、自分で作った曲で、自分の思いを、自分で歌える日が来たらいいな」

   回想終わり。


S-20C    アリオス 外 エントランス【アリオス】
REIKA「私はひかり先輩の一番のファンだと思ってる。ひかり先輩のことを尊敬してるし、大好きだ。Rはひかり先輩あってのRだと思ってる。でも、ひかり先輩が認めるアンタのことも嫌いってほどでもない。
Rのボーカルを務められるのはひかり先輩か、ひかり先輩が認めたアンタか、アタシか、のどれかだけど、アタシはさっきデブとガリにフラれたから残念だけど早々に除外。残るのは誰。
ひかり先輩の望みは何。アンタのしたいことは何」

   REIKA、去る。


S-23    アリオス内 廊下【アリオス】
   携帯をいじりながら(メール作成)中劇場へと向かうREIKA。
   REIKAを探していた7メンバー、REIKAを見つけ駆け寄る。

7ドラム「REIKAさんどこ行ってたんすか! 電話出ねーし! メールもしましたけど届かないで返ってきましたよ!」
REIKA「(歩みを止めず)あぁ、アドレス変えたから」
7ドラム「どこ行くんすか!」
REIKA「まだやることがあるの。もう一押し」

REIKA、メールを打ち終え送信。


S-20D    アリオス 外 エントランス【アリオス】
   あかりの携帯にメール着信。
   送信者名は『おねえちゃん』。
   慌てて携帯を開く。

メール本文『(ひかりNから途中でREIKANに)よう、久しぶり。返事遅れてごめんな、お姉ちゃんだ。元気にしてるか? ちょっと今日はわけあっていけなくなった。というか多分、これからアタシはRのライブには出られないだろう。だからあかり、お前が歌え。Rはお前に任せる。というかRはお前のバンドだ。アタシがいなくても大丈夫。お前はお前のやりたいことを自分の力でやるんだ。
さあ、もう泣くのはおよし。デブとガリとお客さんが待ってるよ。多分あのかわいくてイケてるREIKAもノリで協力してくれるだろう。早く行ってあげな』
(※要推敲)「言ってみればあかりのいないRなんて~~」の比喩が欲しい

   あかり、泣き笑い。

あかり「お姉ちゃんそんな文章打たないし……」

   あかりの携帯に電話着信。番号は090~で発信者名は出ず。
   あかり電話受ける。会場の歓声が聞こえてくる。
   
   以下あかりの電話口からの音声。

   アリオス中劇場内の音声。ドラム・ベースのみでイントロループ。

REIKA「お待たせしました、Rです。が、大変申し訳ないことにボーカルが少々遅れているようです。いや遅れているっていうか、ちょっと自信がないというか勇気が足りないというか、とにかくそんなわけなんで、どうか皆さん、彼女の背中を押してやってください。Rのファンの愛で、彼女を呼んであげて下さい。その声を、届けて下さい」

   観客歓声。
   「あ・か・り! あ・か・り!」もしくはRの歌歌ってるか。あるいはREIKAがあかりに歌を贈る。

   あかり、立ち上がり会場へと歩き出す。


S-24    アリオス内 中劇場【アリオス】
   中劇場前。
   あかり、電話を耳に当てながら会場へと向かう。
   受付、止めようとするが、あかりをRのボーカルと気付きスルー。むしろ会場と一緒にコールしちゃう。
   あかり、中劇場後ろの扉(観客出入り口)を開く。生音の客歓声が聞こえる。電話を耳から離す。

   中劇場内。
   会場後方の扉が開く。あかり登場。

REIKA「照明さん、後ろ」

   観客、後ろのあかりに注目。あかりにスポットライトが当たる。
   更に大きくなる客のコールor歌。

REIKA「リーダー、皆待ちわびてたよ。さあ、おいでよ」
ケンタ「(ステージ上から)お前はひかりの『代わり』とかじゃねーんだよ。ひかりが逝っちまったことなんて言わなくても皆知ってんだよ。ここにいるお客はお前の歌を聞きに来てるんだよ」
ヤス 「お前がボーカルを務めることでひかりがいなかったことになんてならない。誰もひかりを忘れやしない。むしろお前が今歌ってRを存続させることこそが、アイツを忘れさせずにいられるってもんだ」

   あかり、ステージへとゆっくり歩みを進める。スポットライトフォロー。
   客、あかりが通る通路両脇に集まり道を作る。
   あかりが通りがかる客の声援数グループピックアップ。

おっかけ「俺達はひかりさんのファンでもあるけど、その前にRのファンですから!」
ST管理人「あかりちゃん、何の為に歌を作る。今歌わなくていつ歌う。頑張れ」
カメラマン「びびってんじゃねぇよ。ぼうけん、しようぜ」
   他EXから2,3グループ励ましセリフ。

REIKA「ここには、アンタを待ってる人が大勢いる。アンタを支えようとしてる人がいる。皆がお前を立ち上がらせようとしている。それはお節介か? 迷惑か? アンタはそれを余計なお世話だほっとけと一蹴してまた閉じこもるのか? お前がまた前に進めるのはいつだ、ひかり先輩の死を受け入れられるのはいつだ、一年後か、十年後か。……それが今この場で、ってのはどうだ。あとは肝心のアンタ次第だ」

   更にあかりが通りがかる客の声援数グループピックアップ。
   あかり、ステージ下へ。

REIKA「(手を差出し)上がってこいよ」

   あかり、REIKAの手を取りステージに上がる。

あかり「メールありがとう」
REIKA「え、な、なにいってんの、ししししし知らないけど」

   あかり、ボーカルポジションへ。REIKAはキーボードへ。

REIKA「おかしい……何故バレた」

   あかり客席を見渡す。客、コール中断。静寂。(EXの声ちらほらあってもいいかも「頑張って~!」等)

あかりN「これが、お姉ちゃんの見ていた世界……」

   観客、あかりを注視。

あかりN「キーボードやってて、私はいつもお姉ちゃんの後ろに隠れるようにしてて―――バンドだけじゃない、いつもそうだ。いつもお姉ちゃんに守られて、くっついて……」
   
あかりがひかりの背中見ている系シーンインサート。
① 高校時代。あかりの詩作ノートを同級生がからかう「ポエマーだポエマー!」。それをひかりが止める。助けられたあかり、ひかりの背中を見つめる。
② ライブシーン。歌っているひかりの、右斜め後ろ45度から見た背中。
③ 津波時の去り際、ひかりが家にギターをとりに走っていく後姿。


あかり「私は、姉のように上手く歌えないかもしれませんが……聞いてくれますか?(客肯定合いの手) 本当に聞いてくれますか?(合いの手) 本当に、私で、いいんですか?!(合いの手)」

   間。あかり一呼吸。
メンバーを一人一人見渡しアイコンタクト後、目を閉じる。

あかりN「お姉ちゃん、私の歌、聞いてください。天国になんて行かないで、ずっとそばにいてください。いや、『ずっと』ってのはきついかもしれないから、ライブの時は、私が歌う時には、必ず聞きに来て下さい」

   あかり、客席をキッと見据える。

あかり「メンバー再編、新『R』!
気は優しくて力持ち、でも最近血圧が気になるの、痩せろ、ドラム、ケンタ!(ケンタソロ少々&客歓声)
ダークサイドかつハートウォーミングなその生き様はまさに日陰に咲いた向日葵か、ベース、ヤス!(ヤスソロ少々&客歓声)
そしてキーボードはニューフェイス、IWAKI 7 HAMA EYE LIGHTからの刺客は激情の女、山田って誰? その名もREIKA!(REIKAソロ少々&歓声「山田~!」)
そしてボーカル兼ギターは、私あかりでお送りします。(一際大きい歓声)
……OK。ロマンティックに、ロックします。『R』」

   あかり、歌いだす。
   【暫定】♪”wild flower” superfly  ※出演者の持ち歌で適当なものがあればそれor書き下ろし
   ライブ風景のままエンドクレジット。


S-25    あかり宅跡&海岸【薄磯】
   前シーンのライブの曲途中から、流されたあかり宅及び海岸でのPV風シーンへ移行。
   
   海へ向かって歌うあかり。



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今日は~^^またブログ覗かせていただきました。よろしくお願いします。

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近況

いわき市『非』公認のご当地ヒーロー映画『磐城七浜 ワダツミセブン』第4話制作開始。(2017年1月)

プロフィール

KAZAMI/羽賀慎一郎

Author:KAZAMI/羽賀慎一郎
風見映像スタジオ代表。
いわき市非公認ご当地ヒーロー映画『磐城七浜ワダツミセブン』監督・脚本・編集・プロデューサー。

福島いわきを拠点とし、市民参加型映画製作をしています。
人の生理に訴えかけられるような作品づくりが目標です。作品を通して、観て頂いた方々に、正のものであれ負のものであれ、何らかのEMOTIONを喚起できれば幸いです。

■いわき市非公認ヒーロー映画「磐城七浜ワダツミセブン」過去作品動画まとめページは<こちら>
ワダツミセブン公式サイトは<こちら>

■第2回いわきぼうけん映画祭実行委員会製作作品『R』、2013年2月完成。
まとめページは<こちら>

■2011年製作 自主映画『白薔薇が紅に染まるまで』まとめページは<こちら>
動画まとめページは<こちら>

■風見映像スタジオは『いわきぼうけん映画祭』を熱烈に応援しています。
<いわきぼうけん映画祭公式サイト>

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